Google AdSenseの申請からサイト審査まで:迷わない実践手順

Vibe Tools Expert Team
公開日
更新日

Google AdSenseの申請からサイト審査まで:迷わない実践手順

AdSenseの申請で大切なのは、入力フォームを急いで埋めることではありません。「Googleがサイトを閲覧できる」「自分が所有者だと確認できる」「アカウントの必須項目が終わっている」という3条件をそろえることです。

ここでは独自ドメインの一般的なWebサイトを対象にします。画面例は中国語表示ですが、操作の流れは日本語表示でも同じです。ドメイン、顔写真、パブリッシャーIDはすべて伏せています。

申請してよい状態かを3分で確認する

シークレットウィンドウで自分のサイトを開き、次を確認します。

  • ログインしなくてもトップページと記事を読める。
  • ナビゲーション、主要な記事、About、問い合わせ、プライバシーポリシー、利用規約が機能する。
  • テンプレートや準備中ページだけではなく、独自で有用なコンテンツがある。
  • HTTPSが正常で、robots.txtが主要ページを拒否していない。
  • 使用するGoogleアカウントでAdSenseアカウントを重複作成していない。

所有権の確認に成功しても、コンテンツ審査に通ったことにはなりません。未完成の箇所があれば、申請回数を増やすより先に直すほうが確実です。

全体の流れ

AdSenseアカウントを作成
ホームに表示された必須タスクを完了
ルートドメインを追加
メタタグなどで所有権を確認
本番サイトでコードを再確認
審査をリクエスト
対象地域に合わせてCMPを設定
審査結果に応じて次の作業を決める

1. アカウント作成では国・地域を正しく選ぶ

Google AdSenseで「ご利用開始」を選び、長く利用するGoogleアカウントでログインします。サイトURLの入力欄が出たら自分のサイトを指定します。後で追加できる選択肢が表示される場合は、それを利用してもかまいません。

支払い先の国または地域には、現在居住し、郵送されるPINを受け取れる場所を選びます。これは広告の配信地域ではなく、後から簡単には変更できない支払い設定です。最適化メールの希望を選び、規約を確認してアカウントを作成します。

2. 古い手順書よりホーム画面の必須タスクを優先する

新しいアカウントには、支払い情報、広告プレビュー、サイト接続などのカードが表示されます。

AdSenseホームの初期タスク。個人情報は加工済み

ここで「必須」と表示された項目を先に完了します。アカウントによっては、支払い情報が未入力だとサイト審査が始まりません。「合格してから住所を入れればよい」と決めつけず、自分のホーム画面をチェックリストとして使ってください。

3. サイト一覧にはルートドメインを登録する

左側の「サイト」を開き、「サイトを追加」から example.com のようなルートドメインを保存します。

サイト一覧にルートドメインを追加する画面

記事URL、管理画面、クエリ付きURLを登録する必要はありません。同じドメインがすでに一覧にあれば、追加し直さず既存の項目を開きます。

4. 影響を最小限にするならメタタグ認証

所有権の確認方法にはAdSenseコード、ads.txt、メタタグなどがあります。広告をまだ表示したくない場合は、メタタグが扱いやすい選択です。

サイト詳細でメタタグを選び、自分の管理画面からコード全体をコピーします。

メタタグを選択してコピーする画面。IDはダミー値

形式は次のようになります。

<meta name="google-adsense-account" content="ca-pub-XXXXXXXXXXXXXXXX">

このタグをサイト全体の <head> に配置します。静的サイトなら共通テンプレート、Next.js・Nuxt・Astroならルートレイアウトまたは共通Head設定、WordPressなら更新で消えにくいテーマ設定や信頼できる挿入機能を使います。

公開後は、AdSenseに戻る前に本番HTMLを確認します。

curl -fsS https://example.com | grep google-adsense-account

ブラウザの「ページのソースを表示」で google-adsense-account を検索しても構いません。自分の本物のIDが見つかったら、AdSense側で完了にチェックし、「確認」を実行します。

Search Consoleですでに所有権を確認しているサイトでは、その情報を使ってチェックが続く場合もあります。どの方法でも、審査中は確認手段を削除しないでください。

5. ads.txtも同じタイミングで公開する

ads.txtは、広告枠を販売できる事業者を公開するためのテキストです。秘密鍵ではありません。必須ではないものの、Googleは利用を強く推奨しています。

AdSenseが表示する1行をそのままコピーします。

google.com, pub-XXXXXXXXXXXXXXXX, DIRECT, f08c47fec0942fa0

次のURLでプレーンテキストとして読める状態にします。

https://example.com/ads.txt

HTTP 200で内容が表示されれば、公開側の確認は完了です。AdSenseの表示更新には数日かかることがあり、広告リクエストの少ないサイトではさらに遅れる場合があります。

6. 審査リクエストは本番確認の後に行う

所有権が確認済みで、ホーム画面の必須タスクも完了していることを確認します。サイト詳細で「次へ」を押し、「審査をリクエスト」を実行します。

所有権確認と審査リクエストが完了したサイト詳細

「準備中」は審査作業中という意味で、承認ではありません。Googleの案内では通常は数日、場合によっては2〜4週間かかります。待ち時間が気になっても、サイトを削除して再登録すると遅延につながる可能性があります。

7. CMPは審査とは別のコンプライアンス設定

審査リクエスト後、GoogleのCMPを使うか、適切な認定済み第三者CMPを使うか選べる場合があります。

Google CMPの3ボタン構成では、同意、同意しない、オプション管理を明確に提示できます。「プライバシーとメッセージ」の欧州規則カードから、対象サイト、言語、プライバシーポリシーURL、表示内容を調整できます。

プライバシーとメッセージにある欧州規則の設定

EEA、英国、スイスのユーザーに広告を配信する場合、Googleの要件を満たしIAB TCFと統合された認定CMPが必要です。CMPの公開はサイト審査の合格通知ではなく、法的判断そのものをGoogleに委ねられるわけでもありません。

8. 支払い情報は本人確認資料とそろえる

ホーム画面から入力を求められたら、次の基準で記入します。

  • 個人は銀行情報に記載された氏名を省略せず入力する。
  • 法人は正式名称と指定された担当者情報を入力する。
  • 住所はPIN郵便を実際に受け取れる完全な表記にする。
  • 電話確認が出た場合、国番号は登録時の国・地域と一致させる。

氏名、住所、本人確認書類、口座、電話番号、PINは個人情報です。説明用スクリーンショット、チャット、Gitリポジトリには残さないでください。

9. 審査中にやること、やらないこと

やることは、サイトを安定させて通知を待つことです。

  • メタタグとads.txtを残す。
  • 公開状態、HTTPS、クロール可能な状態を維持する。
  • 通常の記事更新は続けても、サイト全体の大改修は避ける。
  • AdSenseのメールと「サイト」のステータスを確認する。
  • 自分の広告をクリックせず、不自然なアクセスを作らない。
  • 同じドメインを削除・再追加しない。

10. 結果が出た後の判断

「準備完了」になった場合

広告を表示できる状態です。残っているアカウントタスクを終え、自動広告または広告ユニットを設定します。スマートフォンとPCの両方で、本文、メニュー、操作ボタンを広告が隠していないか確認してください。

「要確認」「準備未完了」になった場合

サイト詳細を開き、拒否理由の全文と画面を保存します。コード不足、アクセス不能、独自コンテンツや操作性の不足、ポリシー違反など、示された原因から調べます。

修正を公開し、本番環境で再確認してから再審査を依頼します。短い分類名だけを見て全記事を書き直すより、証拠を残して原因を一つずつ潰すほうが安全です。

Google公式資料

ブログ

最新の記事

Vibe Coding Tools チームによる比較・レビュー・ワークフローの最新インサイト。

Googleキーワードプランナーで月間検索数の詳細値を確認する方法

検索数が幅表示しか出ない場合に、関連性の高い少額の検索キャンペーンでアカウント実績を作り、費用を抑えながらキーワードプランナーを再確認する手順です。

Vibe Tools Expert Team
記事を読む
DeepSeek Harnessの使い方:強み・向いている場面・始め方をやさしく解説

DeepSeek Harnessの仕組みと使い方を、難しい専門用語を避けて解説。Claude CodeやCodexとの違い、trajectory、プラグイン、導入判断まで分かります。

Vibe Tools Expert Team
記事を読む
Hermes はアシスタントではなく、デジタル従業員の組織システム:Profile、Orchestrator、Kanban 実践ガイド

Hermes をチャットアシスタントからデジタル従業員組織へ。Profile、Orchestrator、Kanban で多 Agent 協業を追跡します。

Vibe Tools Expert Team
記事を読む
Google AdSenseの申請からサイト審査まで:迷わない実践手順