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新しいキーワード需要の見つけ方:audio to srt を調べる
目次
新しいキーワード需要の見つけ方:audio to srt を調べる
1. 調査の順番を決める
使うのは Similarweb、Google 検索、Google Trends です。今回は音声を字幕ファイルに変換する audio to srt を例に、候補の発見から「作る価値があるか」の判断まで進めます。
ツールサイトを見つける → 自然検索の非ブランド語を見る
→ 検索量・クリック・KD を確認 → NEW と増加率を見る
→ ツールの機能を確認 → トレンドと検索結果を見る
→ 競合ページの流入を調べる → KGR の計算 → 作るか判断
調べるサイトを Similarweb で探す
Similarweb のサイト分析に checkout.stripe.com を入力し、Referral Traffic → Incoming Traffic を開きます。月を選び、決済画面にユーザーを送っているサイトを見ます。流入シェアや増加率から気になるサイトを開き、何を提供しているか確認します。
流れは ツールサイト → Stripe の決済画面 です。そのため、決済側を分析するときは入ってくる参照元を見ます。すでに候補サイトがあるなら、そのサイトの出ていくトラフィックに Stripe が含まれるかを見る方法もあります。Similarweb の流入トラフィック説明と外部への流出トラフィック説明も参考になります。
一覧の閲覧には対応するプランが必要な場合があります。また、決済画面への訪問は課金の手掛かりであり、支払い完了の証拠ではありません。
ここからは、文字起こしや字幕作成を提供する TurboScribe を例にします。
2. 検索量とクリックを見てから、伸びを確認する
Similarweb のキーワードレポートで turboscribe.ai を指定し、自然検索 → 非ブランドキーワード を選びます。以下は 2026 年 8 月のデータです。

まず「検索量」「クリック」「KD」を見ます。検索量は市場全体でその語が検索された規模、ここでのクリックは対象サイトがその語から得た流入、KD はツールによる競争難易度の推定値です。
最初の目安として、月間検索量 1,000 超、サイトへのクリック 50 以上、KD 30 未満の語から見ると進めやすくなります。ただし、絶対条件ではありません。
その後で NEW やクリックの増加率 を見ます。NEW はそのサイトで新しく記録された語を示すもので、需要自体が最近生まれたとは限りません。すべての条件を同時に満たす語だけに絞る必要はありません。
候補の 3 語はどこから出てきたか
audio to srt の関連語をまとめて見るため、キーワードの含める/除外するフィルターを開きます。「含める」「フレーズ一致」を選び、語を入力して候補を選択します。

適用すると 10 語が表示されます。クリック順で並ぶ先頭の 3 行が、今回の候補です。

| キーワード | 市場の月間検索量 | TurboScribe への自然検索クリック | KD | クリックの変化 |
|---|---|---|---|---|
| audio to srt | 8.3K | 730 | 14 | +2.8% |
| audio to srt converter | 2.2K | 180 | 19 | +20% |
| audio to srt file | 1K | 140 | 20 | +367% |
いずれも実際のキーワードレポートに出ている語で、「音声から字幕ファイルを作る」という同じ作業を表しています。
主要キーワードは月間 8.3K の検索、730 クリック、KD 14。次の調査に進む理由はあります。なお、画像内の 64.04% は絞り込み結果内の割合で、サイト全体の流入に占める割合ではありません。
3. ツールを開いて、何をしたいユーザーなのか知る
TurboScribe の音声・SRT 変換ページを開きます。

音声や動画を選び、言語を設定し、AI の文字起こしからタイムスタンプ付き SRT 字幕を作るツールです。SRT の意味を読むだけではなく、字幕ファイルを完成させたい人の需要です。
ブランド名を指定しなくても成立する作業なので、他社も提供できます。ただし、「提供できる」と「選んでもらえる」は別の判断です。
4. 最近生まれた需要か、以前からある需要かを見る
Google Trendsで audio to srt を入力し、まず過去 5 年を表示します。

初期にも検索があり、その後に関心が高まっています。今月初めて生まれた需要ではありません。
続いて過去 90 日に切り替えます。

直近は上下し、ピークから下がっています。「継続して上昇中の新トレンド」とは判断できません。Trends の数字は相対的な関心で、実際の検索回数ではない点にも注意します。
関連クエリの free subtitle generator や srt generator は、次に調べる候補になります。それぞれの検索量、クリック、競争状況は改めて確認します。
5. 通常の Google 検索で競合を確認する
検索演算子を付けずに audio to srt を検索します。

2026 年 9 月 16 日の確認では、UniScribe、Caption X、SubtitleKit、Zamzar、Transcriptly、TurboScribe などが上位にあり、変換ツールが目立ちました。
需要は明確ですが、すでに複数のサービスが対応しています。ここで数だけを見て諦めず、同種のツールがどの程度クリックを得ているか確認します。
字幕に特化したサイトは製品の比較対象として有用です。一方、大きなサイト内のツールページも競合です。専門サイトでも下層ページで順位を取るため、「下層ページだから競争が弱い」とは言えません。
6. 競合のツールページに流入があるか調べる
Caption X:ページ単位では約 4.2K クリック
Similarweb で caption-x.com を開き、Landing Pages → Organic Landing Pages から caption-x.com/audio-to-srt を URL で絞り込みます。

2026 年 8 月は約 4.2K クリック、関連キーワード 104 語でした。4.2K はページがすべてのキーワードから得たクリックで、主要キーワードだけの数字ではありません。
同じ作業を提供するページに流入があることは確認できます。そのページのキーワードを開けば、別の言い方や長い検索語も探せます。
AudioSRT:専門サイトでもブランド流入が中心
次に audiosrt.com の自然検索キーワードを見ます。

| キーワード | 月間自然検索クリック | 割合 |
|---|---|---|
| audiosrt | 1.3K | 83.66% |
| audio to srt editor | 130 | 8.50% |
| audio to premiere pro json cc create | 60 | 3.92% |
| audio to srt | 50 | 3.27% |
約 84% はブランド語です。主要キーワード audio to srt は約 50 クリックにとどまります。サイト全体の数字を、新規参入で取れる一般語の流入とみなすことはできません。
この 2 例を合わせると、流入のあるツールページは存在するが、専門サイトを作るだけで同じ結果になるわけではないと分かります。数字はいずれも第三者ツールの月次推定です。
7. KGR を計算する
KGR は、タイトルに一致する検索結果数を月間検索量で割って見る指標です。Google で検索した後、Tools/ツールを開くと、メニュー下部の About N results で件数を確認できます。

今回の allintitle: audio to srt は約 498 件でした。ただし、結果に Missing: allintitle: と表示されていたため、この件数はそのまま計算に使いません。
別途 intitle:"audio to srt" を調べると約 403 件でした。

先ほどの月間検索量 8,300 を使うと、計算は次のようになります。
タイトル一致比率 = 結果数 ÷ 月間検索量
= 403 ÷ 8300
≈ 0.049
一般に挙げられる 0.25 の目安より低い数字ですが、今回は計算例であり、条件をそろえた正式な KGR 判定ではありません。検索量は世界全体の 8 月、Google 検索は米国設定です。また、完全一致フレーズの intitle と従来の allintitle は同じ条件ではありません。対象地域、検索量の期間、検索方法をそろえて比較します。
条件が一致していても、低い比率だけで上位 3 位に入れるとは言えません。
8. 今、このツールを作るべきか
候補には残しますが、今の証拠だけで独立サイトを作ることは勧めません。
需要は具体的で、KD も比較的低く、TurboScribe は主要キーワードからクリックを得ています。Caption X の該当ページにも約 4.2K の月間自然検索クリックがあります。
一方、上位にはすでに複数の変換ツールがあり、AudioSRT のような専門サイトでも主要キーワードのクリックは多くありません。直近のトレンドも右肩上がりではなく、同じ機能を作れば十分な流入や有料ユーザーを得られるという根拠はまだありません。
字幕精度、編集の使いやすさ、特定ユーザーの作業など、既存ツールで不十分な部分が見つかれば実装を検討できます。同じ変換機能を再現するだけなら、先に別のキーワードを調べます。
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